GWを跨いで20日間ほど北欧へ行ってきました。
メインはスウェーデンBohuslänでのクライミングです。ヘルシンキ乗継ぎになるので、一度行ってみたいと思っていたフィンランド・ヘルシンキの観光もしてみました。
フィンランドの白樺林 |
Bohuslänは、けっこう前から知っていました。
しかし、ヨーロッパは物価が高そうだし、Bohuslänは山岳地帯ではないし、北米のハイシエラやBugabooに夢中で、北欧は私の行先リストからずっと外れたままでした。
ですが、昨年フィンランド在住のAが再来日し、Aを囲んで集まったクライマーたちの中にBohuslänに行ったことのある人が居て、話が盛り上がったのです。
その後、私はアキレス腱断裂してしばらくまともに登れなくなりました。ちょうど術後6ヶ月GW期間です。
アプローチが短くて、平原のあちこちに岩場があるというBohuslänなら、みんなで集まってワイワイ交流しつつリハビリに最高なんじゃないかな、と思い北欧行きを決めました。
期待していたよりもふくらはぎの筋力回復が遅く、どのくらい登れるのかわかりませんでしたし、今回は山岳地域でもないし、現地に知り合いもいるので、かなり気楽に準備しました。
だいたいの岩場やキャンプ場の場所を調べたのみで、詳細な計画は立てませんでした。
4/25 成田空港を出発
今回、航空会社はフィンエアー。航空機の購入・変更やオンラインチェックインなどもスムーズにできて好感触だったのですが
成田空港に早めに行ったにもかかわらず、荷物預けが有人カウンターで3時間前からの開始で長蛇の列に並びました。(オンラインチェックイン済で荷物預けるだけの人たち列の方が長かった!)
自動手荷物預かり機が使えるのはJALだけのようです。
ヘルシンキ行きは23:05発、この日の成田をでる最後の飛行機でした。セキュリティチェックを通過後、お店は全て閉まってしまいました。
4/26 ヘルシンキ・バンター国際空港到着、散策と湖畔のスモークサウナ
早朝にヘルシンキ・バンター空港に到着しました。
どうやら、ついさっきまで雪が降っていたようです。
空港での手続きは簡単でした。朝イチ到着便のせいか、空港はガラガラです。
まずはScandicHotelへ荷物預けに行きました。今日1泊だけして、明日の午前中にスウェーデン・ヨーテボリへ発つので空港近接のホテルを予約しておきました。お値段はそこそこしますが、Scandicグループのホテルがどんなものか一度泊まってみたかったのです。
ホテルへの行き方わからず少しウロウロしました。
するとツートンカラーのカラスを見かけました。
今回は、鳥鑑賞も楽しみにしていました。日本と同じ種類でもカラーリングが違うのがいろいろいるようなのです。このHooded crow(ズキンガラス)もその1種です。
空港内にいったん戻り、カフェでシナモンロールとコーヒーをいただきました。
空港はヘルシンキからちょっと離れたバンター市にあるのですが、市の50周年記念でシティサイクル(街のあちこちにあるレンタル自転車)が無料だそうで、是非使ってみたいと思っていました。
寒いし、雪も積もっているところもあるし、無理に自転車に乗らなくてもいいなと諦めて近くのJumboというショッピングセンターへ歩いて行きました。
途中の林で、お腹が全部オレンジ色のウソを見れました!(日本だとオレンジ色はほっぺただけ)
Jumboには10時の開店と同時に到着しました。暖かくてほっとしました。
アウトドアショップなどを見たあと、スーパーで買い物しました。
空港で見て気になっていたライスパイ(餃子の皮みたいなのでお米フィリングを包んだやつ)
を食べてみました。薄味でした。
そして、ムーミンのジュース!
洋梨味の方が美味しかったです。ムーミングッズはスーパーにいろいろありました。
ショッピングセンターを出て、目星をつけていた公園へ行こうとバスに乗りました(本当は自転車で行くはずでした)
HSLパスという、バスでも電車でもなんでも乗れる1日乗車券をアプリで購入しました。
バスにはUSBポートがあって充電には困りませんでした。
でも、ホテルの部屋にはコンセントしかありませんでした。
バスを降りて、公園(森)を目指します。
見本林みたいに、いろいろな種類の木を集めた林を歩きました。Japaneseのエリアもありました。
ランニングやノルディックウォーキングする人たちがちらほらいます。
自転車で、リードで繋いだ大きな犬と全速力で走る女の子が居て、あんなに速くてよく転ばないな〜と思ってたら、その後 転んだようで、道端に座り込んでいました。
赤く可愛い植物が水辺に生えていました。
林はぬかるみが多いです。
林を抜けたら、公園に無料のフィットネスマシンがありました。
空港に戻ってホテルにチェックインしました。
部屋は綺麗ですが、湯沸かし機、コーヒー、冷蔵庫はなく、本当に乗り継ぎの間ちょっと泊まるため、という感じでした。
ちょっとだけゆっくりしてから、また電車とバスで移動して、サウナを目指しました。
ホテルにもサウナはあるのですが、空港近くのマップをみていたら、湖のほとりにあるスモークサウナを偶然見つけてしまい、行きたくなってしまったのです。
バス停から、気持ちの良い森の散歩道を抜けて湖へ向かいました。
天気はすっかり変わって、青空が広がっています。
途中に、また無料の屋外ジムがありました。
カフェのある小屋でサウナの受付をします。金曜日だけどそんなに混んでいなくて待たずに入れました。
真っ暗な小屋の中で燻された後、湖にドボンできます。(桟橋と梯子があり、ゆっくり入れます)
でも私は、冷たくて膝下しか入れませんでした。
スモークサウナは大1、小2の3つの小屋に分かれていました。 男女共用で水着着用です |
湖で泳ぐだけなら無料です(シャワー、着替え用の小屋あり) |
サウナを6回くらい出たり入ったりして、お腹が空いたので、カフェで食事して帰りました。
コブサラダとチキン&ポテトです。イモがとてもおいしい!!!
アプリが最適ルートを提案してくれるのです。
バスは、ほぼ時刻通りに来るし、大きいバス停では「あと何分で到着」と表示されるし、本数も多いしで、交通の便は非常に良いと思いました。
バスでも電車でも待っている人がタバコを吸っている人が多いと思ったのですが、調べたら日本よりも喫煙率は低いらしいです。
朝は、楽しみにしていたビュッフェです。
またお米のパイ食べました。やっぱり薄味なので、他のソースやサラダと合わせて食べたらいい感じでした。また、パリパリのクラッカーみたいなやつが美味しかったです。
乳製品やパンは、日本より美味しいと思いました。
エッグサラダと思って大量に盛り付けたものが、実はエッグバターで、いっぱい口に入れてウッとなりました。後でフィンランド人に聞いたところによると、エッグバターはフィンランド独自のものらしく、やはりサラダと間違えて食べて変な顔をする旅行者はあるあるなんだそう。
お腹いっぱいになって、ゆっくりしてチェックアウトです。
空港はすぐそこで楽チンでした。
空港内にムーミンショップがあり、気分が上がって写真撮影しました。
ムーミンは小学生の頃、青い鳥文庫で読める話は全部買って読んだほど好きでした(アニメはほぼみてない)
特に「ムーミン谷の11月」は10回以上、繰り返し読んだと思います。
ヨーテボリまで2時間ほどの空の旅です。
小さいプロペラ機でした。
フィンランドはほとんど山がなく、ヘルシンキ周辺は平地と湖沼ばかり。
最高地点はノルウェー国境地帯の標高1324mらしいです。
(調べたら、イギリスの最高地点も1324mでした。)
が、レンタカーオフィス(Alamo)が閉まっていて「!!!!」となりました。
Hartzなど他のオフィスは空いているのに、Alamoのところだけ「土曜日は休み」となっていたのです。日曜日休みの可能性は考えていたけれど、土曜日休みは想定外でした。
駐車場の方へ行ったり、ウロウロしてからまたオフィス前に戻ってきて、とりあえずメールに書いてあった番号に電話してみましたが、スウェーデン語の自動音声で、「営業時間外、何曜日の何時から〜」的なアナウンスが流れるだけのようでした。
どうしよう・・・と途方に暮れていると、
「メイ アイ ヘルプ ユー?」と、タバコを咥えながらやってきたお姉さんに声をかけられました。
レンタカーを予約したのにAlamoのオフィスが閉まっていて困っていると伝えると、「本当はオフィスが閉まっている時間に予約した顧客にはメールが送られて、キーボックスで受け渡しができるようになっている」ようなことを説明されましたが、じゃあどうすればいいの?と思っているとオフィスを開けて、手続きをしてくれました。
よくみたら、お姉さんの制服の胸に 「Alamo,Enterprise,National」のロゴ。
予約した時間になったので、私たちの対応にきてくれたのでした。
キーボックス受渡しの話はよくわかりませんでしたが、そういう対応も希望すれば可能なのでしょうか。今回、レンタカーは、Kayakで検索した後、Holiday.com経由でAlamoのレンタカーを予約したので、中間業者が多く複雑でした。
私たちも、Tack så mycket!とスウェーデン語でありがとうと言いました。
この旅のためにスウェーデン語を勉強してきて良かったと思いました。
レンタカーは、プジョーのオートマガソリン車でした。
スウェーデンは走りながら充電できる道路が来年完成するらしいとニュースで知って、電気自動車の普及が相当進んでるのかと思っていましたが、少なくとも都市部以外ではそんなに多くないと感じました。
道路は、日本や北米と比較してもとても運転しやすいと思います。
みんな飛ばさないし、煽らないし、丁寧でスマートに譲り合いをする感じです。
大きいトラックも少ないです。
あちこちにオービスがあって、制限速度をちょっとでも超えるとすぐに高額罰金とられるそうです。ただ、制限速度は住宅街はゆっくり目に設定されているけれど、都市間の道路は速く走れるよう設定されているので、とても合理的だと思いました。
IKEAもそうですが、スウェーデンの人は青と黄色の組み合わせがとても好きなんだな、と思いました。道路の注意表示のシマシマも青と黄色でした
空港から2時間弱でキャンプ場につきました。
クライマーが集まるというHällerクライミングキャンプ場です。
Hällerという、有名な難しいルートがたくさんある岩場の麓にあります。
この辺は、各家の裏にそれぞれ岩場があると言っていいほど、あちこちに岩がありますが、Hällerはひときわ大きくて目立ちました。
最初、手前にあったクライマーズハウスに入りましたが誰もいませんでした。
「Reception→」と看板があって、奥の家に行ってベルを押しても応答がなくて、張り紙にあった番号に電話したらすぐ近くの小屋にいた管理人のエレノアさんがすぐきてくれました。
後半、キャンプ場が満員御礼になって人が溢れると、もっと岩場に近い奥の畑のそばの敷地にも設営できるようでした(そっちにも簡単なキッチン等がありました)
キッチンは最高です。
オーブンもコーヒーメーカーも、電子レンジもトースターもなんでもありました。
洗面所ではタオルも使えます。シャワーもトイレも綺麗です。
塩などの調味料もありました。
誰かが使いきれずに残していったものは、共有の食糧「Left behind /communal Food」と分けられていて、自由に使えました。
パスタ、水煮のキドニービーンズ、トマトソース、クリームチーズのハーブオイル漬け、ハム、トルティーヤ、ジャスミンライス、パプリカ、バター、オレンジジュース、コーヒー、などいただきました。
私たちがキャンプ場についたのは土曜日でしたが、まだ気温が低い上に雨が多かったせいかクライマーは他にデンマーク人の2人組だけでした。
デンマークから車で5時間ほどだそうで、シーズン中はほとんど毎週末きているそうです。スウェーデンと橋で繋がっているとは知りませんでした。
いろいろ親切に、おすすめの岩場のこと、美味しいパン屋のこと、周辺の観光、マダニの驚異について教えてくれました。(マダニの感染症は最近急増しているそうです)
彼らとおしゃべりした後、Hällerの岩場をちょっと見に行ってみました。ノルウェーから来たという1組に会いましたが、壁は湿っていました。その後、夜から明け方は雨になりました。
4/28 ロックアート鑑賞、Yさんたちと合流(クライミング1日目)
近くにあるロックアートを見に行きました。車で10分、徒歩0分でした。
その後、昨日デンマーク人からおすすめされたルートのある近くの岩場をみに行きました。
ここは看板や駐車場がよく整備されていました。
壁がビショビショなのを確認して戻りました。近くにスミレが綺麗に咲いていました。
雨のあとは、なめくじがたくさん出てきます。
テントにも1匹入ってきてしまいました。
先に来ていたYさんたちグループが、Hällerにいると連絡が来たので、キャンプ場に戻ることにしました。
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