北欧旅行とBohuslänでのクライミング3

 その2からの続き

Yさんたちと別れた後、Erectric AvenueやHassan Chop やGranitbitenなどの人気ルートが集まっている岩場へ向かいました。
駐車スペースとアプローチにちょっと迷いました。


ようやくトップロープ練習なしで登れたことに気を良くして、En Liten Bit Granitという6のルートに張り切ってとりつきましたが、ナッツ連打に疲れ果てて敗退しました。15mしかない短いルートなのに。。
Sに回収してもらって、トップロープで登りました。
ちょっと欲張りすぎたかもしれません。

SはGranitbitenをオンサイトして満足げでした。私もオンサイトで登りたい。



朝、Hallindenで会ったノルウェーのグループも、この岩場にやってきて賑やかになりました。
オンサイトトライの踏ん張りのせいか、足が痛くなってしまったので、この日のクライミングは早めに終了しました。
ただ、他の岩場がどんな感じか見てみたくて、帰り道の幹線道路沿いの岩を見に行きました。
Eggelseというカンテのラインが代表ルートのようですが、ボルトのルートで、最初のボルトがとても高い位置でおっかなそうでした。

帰り道、畑の中を歩くでっかいキジをみかけました。やはり日本のキジとちょっと違うカラーリングでした。キャンプ場に戻ったら岩場で会ったノルウェー人にまたまた会いました。


5/5 ヨークオッタと海辺の散歩
スウェーデンでは、春の早朝に森や公園に出かけて鳥の囀りを聞くことを「Gökottaヨークオッタ」というのだそうです。Gökはカッコウ、ottaは早朝。確かに、毎朝、素敵な鳥の声で目を覚まします。キャンプ場にいるだけでも十分ヨークオッタな感じですが、昨日見かけたキジに会いたくて、朝早くに散歩しました。
ついでに岩場も見に行きました。残念ながらキジを見ることはできませんでした(その後も鳴き声を遠くに聞いただけで、姿は見れませんでした)



この日は、まる1日レストすることに決めて、Smögenという島へ行くことにしました。
先日、鳥の集まる水辺に駐車したときに、観光案内板があって、Smögenの地図とパンフレットを手に入れていて、一度は行ってみたいと思っていたのです。
海沿いに、絶景のトレイルもあるようです。

ハイキングポスト

キャンプ場から40分くらいで到着。駐車場が有料だと思っていたのですが、夏のハイシーズン以外は無料でした。
海沿いに立ち並ぶ小屋が可愛らしいです。




まずは岩場を散策しました。




綺麗なクラックを発見。


90度回転していたら良いルートになっていたことでしょう・・・


南の岩場をぐるっと一周して、お店の並ぶ一角へ向かいました。




実は、このたち並ぶ小屋のすぐ裏(&駐車場の下)に、ルートがあります。
こんな観光地真っ只中の小屋の裏は、ちょっと登る気になれないです。


美味しそうなアイスクリームのあるカフェは、機械の故障でカードが使えず、諦めて魚屋さんでフィッシュケーキと蟹コロッケ?を買って食べました。


その後、街の西にある岩半島を散策しました。



この遊歩道沿いもルートがあるらしいのですが、図がなくて文章のみの説明だったのでよくわからなかったです。


半島の先端の崖下にもルートがあるのですが、降り方がわからず、見に行くのを諦めました。


キャンプ場への帰り道、ちょっと回り道して運河をみに行きました。



5/6 私が登りたいやつを登る日
トポを読み込んで、どんなルートがどこにあるかやっと把握してきました。
この日は1日、私が登たいやつを登る日になりました。

最初、キャンプ場から近い海辺のエリアに行ったのですが、駐車場の看板に「登攀禁止」とあって諦めました。海沿いの壁は、鳥の営巣で禁止になっているのは知っていたのですが、同じ駐車場で、海から少し離れたエリアは大丈夫だと思っていたのです。でも、駐車場に赤々と禁止と書かれているので、念のため行くのをやめました。絶対にのぼりたいわけではないし、岩は他にいくらでもあるのです。

それで、NordensArkの岩場へ行きました。NordensArkという動物園の近くの岩場です。動物園の大駐車場に停めて少し歩きます。この動物編は、周辺トレイルの整備もしているようで、岩場もトレイルのすぐ横にありました。

可愛いイラストの看板。岩場も描いてありました。



ここで3本登りました。本当は2本で終わろうと思っていたのですが、ここ出会った地元クライマーに、左の1本もおすすめだよと言われたのです。登ってみたら楽しいルートでした。

ここ以外のオススメのルートを聞いたら、昨日行ったSmögenの半島の崖下のルートや、フェリー乗り場近くのルートを推してきました。
そしてLyckansベーカリーやリューセヒールのシーフードレストランもお勧めされました。ベーカリーは、デンマーク人にもおすすめされたところです。ちょっと高いけど、ものすごくおいしいそう。これは、ぜひ行かなくては・・・と思いました。


デンマーク人にお勧めされたルートは、人気がある、危なくない、わかりやすい、6- から7+くらいのグレードのものでした。(まさにボリュームゾーン)
このローカルの若者がお勧めしたルートはとにかくロケーションがいいルートでした。

デンマーク人は、5以下は汚くて登にくいものが多い、と言っていました。確かに、日本でも5.7や5.8は泥や草で登坂意欲を削がれるものも少なくありません。

でも、多くはないのでしょうが、4や5でも、綺麗ないいルートはありました。
NordensArkの岩場がいい例です。

それで、この後、移動して、Örnen(4+)というルートを探しに行きました。
訪れる価値のある巨大なコーナーのルート、とトポに書いてあったからです。
(私はコーナーが好きです)

アプローチ図のみでルート図はないけれど、そんなにお勧めしているルートなら行けば分かるるはずだと思ったのですが、わかりませんでした。しかも民家のすぐ裏の岩だったので、居心地が悪く、早々に撤退しました。
代わりに、そこから少し歩いたところの、ちょっと小高い丘の上にあるFingretというハンドクラックを登りました。短いルートですが、山の上なので高度感があって良かったです。

ただ、懸垂で降りるとき、ロープが岩に挟まって大変な目にあって、疲れてしまいました。


5/7 マスケンの日
昨日は私が登たいところへ行ったので、今日はSが登りたいところに行く日にしました。
この間、2度トライして登れなかったマスケンを片付けるべく、マスケンの岩場へ行くことにしました。
ついでに何か登れないかな、と手ごろなルートを探していたら、この岩の奥に南東面の壁があるのだと知リました。
以前に登ったDNAのある南西面とは違って、乾きの良いはっきりしたクラックが何本も・・・知っていれば、最初にきた時にここで登ったのにな、と思いました。
そういえば 車がたくさんあるのにクライマーが少ないなと思っていました。


4+の真っ直ぐで綺麗なクラックを登りました。
ただの階段登りでつまらないかも、と思いきや、そこそこ登りごたえがあり楽しめました。



この後、マスケンへ移動。
指が血だらけになったもののSはマスケンを1発で仕留めました。めでたしめでたし。


早々にマスケンが終わったので、先日行った白鳥山へ移動して代表ルートの…Polskaをやりに行きました。
まずは、昼寝して元気をチャージ。





6ーだけど、登りごたえがありました。(私はフォロー)


時間がまだまだあるので、岩場を移動して、Bohuslänで一番難しいワイドがある岩場へ。
ワイドの課題ではなく、ハンドの6-を1本だけ登りました(私はフォロー)

岩場を3箇所まわって帰ってもまだまだ明るいです。
キャンプ場では、何度か見かけた、フワフワの懐っこい猫がやってきました。




5/8 海辺へ
ずっと天気がいいと思っていたのに、明日天気が悪くなると知り、ちょっと疲れていたけど頑張って海辺のエリアに行きました。
地元クライマーが一番のお勧めだと言っていたMelangeというルートを目指しました。


島へ渡るフェリーは無料です。船かと思ったら、両岸をワイヤーで張ってあり、岸から引っ張る方式のようです。
フェリー乗り場の横の駐車場に停めて、5分ほど歩くと、見えてきました。






確かに、素晴らしいクラックです。
青空とのコンストラストが綺麗です。
日差しが強く、暑かったのでダウン上着をもたずにきてしまったのですが、なんやかやでトライに時間かかって、天気は一変して風強く寒くなリました。
ガタガタ震えながらビレイしました。


登り終えて、車に戻り、とりあえずSmögenへ向けて出発しました。
途中で、ガソリンスタンドとスーパーに寄りました。

Smögenの駐車場に着いた頃にはまた晴れてきて、暖かい車中で少し昼寝しました。
そして岬へ。


前回は崖下に降りる道を見つけられなかったのですが、今回は大丈夫でした。
一応、歩いて降りられますが風が強かったので、ヘリを歩くのは危険だと思い、ちょっとクライムダウンする道を通りました。


私は右端の5+をトライ。今回のOS最高グレードでした。


出だしがチムニー状なのですが、奥に行きすぎて出て来れなくなってしまい、途中でヘルメットを脱いで登りました。おっかなくてルーフ出口に3つもプロテクションを入れてしまい、フォローに、指が入るところがなかったと言われてしまいました。


上に行くに従って風が強くなリました。
のぼり終えるとちょうどハイキング道のViewPointにでるのですが、
トップアウトしたら目の前に観光客がいて気まずかったです。向こうはとてもびっくりしていました。笑顔でハローと言いました。ものすごく何か聞きたそうにしていたけど、終了点を作るのに一生懸命だったので、話しかけるのを遠慮してくれた模様です。


トポに写真のある6-も良かったです。(私はフォロー)
帰り道、ボルダーの人たちに会いました。ボルダーもいろいろあるようです。


5/9 雨の前のCoraとリューセヒールのレストラン
昨日の疲れが残っていましたが、雨が降る前に少しでも登りたくて、Cora(4+)を登りに行きました。
移動の時、通勤通学時間帯のはずが道路が空いていました。
Coraのある岩場は、工場の裏にあり、工場の敷地に駐車していいとトポに描いてあったのですが、遠慮して駅前の公共駐車場に止めて歩いて行きました。

工場には誰もいないようです。こちらは始業時間が遅めなのかな?と思いました。アプローチ迷って少し藪の中をウロウロしましたが、ルートはすぐに分かって、サッサと登れました。期待していた以上に、いいルートでした。ただ、下降点がわからず時間がかかりました。 (今まで、歩いて降りるのも懸垂も、行ってみたらわかりやすかったのに!)
もう1組4人パーティがやってきて、降りる時にちょうど下にいました。
スリングやらグローブやらたくさん腰にぶら下げてザックも背負って登っていました。フリークライマーというより山屋。日本も海外も同じような感じなんだなあと思いました。

その後、HallindenCrackの岩場まで歩いて見に行くことにしました。
ここはまた別の工場の横を通る道路を歩いて行くのですが、平日は空いているはずのバーが空いていなくて、入っていいものか迷いました。

歩きならいいだろうと、先へ進みました。結構な坂道に感じました。
綺麗なクラックでしたが、登らずに駐車場へ戻りました。


HallindenCrackの岩場の前にあったサマーハウス


昨日のうちに調べていたリューセヒールの良さそうなレストランへ向かいました。
道中、車が多いと感じました。スウェーデンではもう木曜から週末気分なのでしょうか?
キャンプ場も昨晩からものすごく人が増えていました。





目的のレストランに着きました。メイン、食べ放題のパンとサラダバーとコーヒーとプチデザートが付いて150sek(2200円くらい)だというランチのあるお店です。
看板を見たら165sekになっていました。値上げしたのかもしれないと思いました。



食べ終わる頃には、小雨が降ってきました。
太陽がないと、途端に寒くなります。街行く人は皆ダウンジャケットを羽織っていました。
なのに、Sは特大のソフトクリーム(チョコレートコーティング付き)を食べていました。

町のシンボルである、大きな教会を見に行ったのですが、閉まっていて中に入れませんでした。平日は15時まで空いていると書いてあるのに。

ここではじめて、もしかして今日は祝日じゃないかしら、思ったのでした。
調べたらキリスト教の昇天祭でスウェーデンもノルウェーも祝日でした。
いろいろと合点がいきました。ランチも祝日料金だし、キャンプ場も4連休にした人たちで大賑わいな訳です。

本屋や公園に立ち寄りました。雨は本格的に降ってきました。
キャンプ場にもどり、早めに寝ることにしたのですが、なんとSがマダニに刺されていました。
最初、「なんか痒いと思ったらカサブタになっちゃった・・・」と言ってボリボリ掻いて、カサブタを取ってしまったのですが、私が「もしかしてマダニじゃないの?」と落ちたカサブタを拾って見たらマダニだったのです。

その後も、テントの中や洋服を調べたらもう1匹潜んでいました。Coraでウロウロしたときなのか、Hallinden Crackをみに行った時についたのか。しばらく、マダニがまだいるんじゃないかとソワソワしてしまいました。


Hällerキャンプ場は満員となりました。

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