リベンジ・バガブー 〜アプローチ編〜

昨年(2017年9月)、バガブーに行く予定でしたが、山火事によるバガブー州立公園一帯が立ち入り禁止となってしまい、急遽バンフ周辺のクライミングツアーに変更となりました。
今回(2018年8月)は、ようやく念願のバガブーに行くことができましたので、そのレポートです。

Bugaboo spireのSouth Summitにて



日程は、
 8/11(土)成田発〜バンクーバー経由〜カルガリー空港着でカナダ入り。
 → Banff国立公園を経由して バガブー近くの街に宿泊
 → 翌日バガブー入り。
 → 5日間バガブーを満喫後、下山してまた近くの街に宿泊
 → 翌日8/19(日)カルガリー空港発、直行便で成田空港へ 8/20(月)
計10日間のトリップとなりました。
本当はもっと長く滞在したかったです。


■1日目 成田空港 〜 Radium Hot Springs
出発前の腹ごしらえ

成田空港発。エアカナダ。お盆休みの時期なので、空港、特にエアカナダは大混雑。
出発が大幅に遅れたものの、バンクーバーでの乗り継ぎには影響でない範囲で一安心。

機内でドキュメンタリー番組Yosemiteを見ました。
Pika(ナキウサギ)がクローズアップされていました。(ジリスは全く登場せず・・・)

無事、ほぼ定刻でカルガリー空港に着いたものの、私の荷物がいくら待っても出てこず、
カウンターで問い合わせたら1時間後の便で到着すると言われました。
しかも、山火事の影響でハイウェイを迂回しなくてはならず、予定よりプラス2時間かかることが確定してしまいました。
が、どのみちレンタカーのカウンターも大行列で結局荷物がちゃんと一緒の飛行機で到着していたとしても同じ事でした。

昨年は9月だったため、行きも帰りも空港はガラガラだったので、予想以上の混雑で面食らいました。

去年の事があったので、出発前から山火事情報には敏感になっていました。
カナダでは山火事MAPなるものまで用意されていて、WEBで最新情報が確認できます。これを見ると本当に山火事が多い事が実感できます。

BC州の山火事MAP

レンタカーを借りて、空港を出発。
キャンモアで、ガスと食料を調達し、British Columbia州のRadium Hot Spring という小さな街まで4時間(山火事の影響なければ3時間のはずだった)かけて到着しました。温泉プール、あるみたいです。
途中、激しい雷雨に会いました。山火事の原因の多くは落雷による発火のようです。

Radium Hot Springsの宿


■2日目 Radium Hot Springs 〜 Applebee Dome キャンプ場まで

Radium Hot Springsはビッグホーンシープの群れが現れる事で有名みたいです。
朝、普通に宿の前を通過していました。残念ながら写真は撮れませんでした。

ここはBC州なので、アルバータ州のカルガリーとは時差があるかと思っていたのですが、BC州は海側と山側で時差があるらしく、カルガリーと同じ時間でした。
帰り、空港への時間間違えたら大変と思っていたのですが要らぬ心配だったようです。

朝ごはんは街にあるレストランにて、日曜朝限定の食べ放題に行って腹ごしらえし、バガブーへ出発しました。天気は、雨が降ったり止んだり。気温も低く、山では雪が降ったようです。

Briscoの街からハイウェイを外れ、Bugaboo Roadを行きました。道の状態は思っていたより良くて、四駆でなくても大丈夫そうでした。きっとハイシーズン前に整備しているんでしょうね。

駐車場に着くと意外と空いていて、いい場所に駐車する事ができました。
ハリネズミがタイヤを食べちゃうそうなので、チキンワイヤーで保護します。

チキンワイヤーはどのくらい丁寧に覆えばいいのかわからず、とりあえず地面に隙間作らないような感じでしっかり囲いましたが、上の方、タイヤはむき出しです。
ま、レンタカー保険もフルで入っておいたので、大丈夫でしょう、ということにしました。
(パンクしてたら、電話通じないのでどうやって連絡すればいいのかな・・・と言う疑問は残りました。電話が通じる場所まで30kmくらいあります)

こんな感じでいいのか?

トレイルはConrad Kain Hutまでコースタイム2.5時間、そこからApplebee Dome Campgroundまでプラス1時間となっていますが、荷物が重いので休憩をこまめに取って5時間かけました。標高差は1000m弱です。

トレイル入り口の看板

荷物は一人23kgくらい

 荷物が重いと、足は大丈夫でも肩に負荷がかかってしまうので、30分おきに荷を下ろして休憩しました。


花が綺麗

30分くらい歩くと氷河が見えてきた

Conrad Kain Hutは可愛らしい外観

Hutの中。Kainさんと記念撮影

憧れのコロンビアジリス



小屋の周辺でジリス発見!こんなに早くに会えるなんて!
魚を思わせるような背中の模様、オレンジ色の顎、まっすぐな立ち姿がとても愛らしい。
けれど、彼らはクライマーの敵なのです。(後述)

小屋でテントに付けるタグをもらいます。
事前にオンラインでバックカントリーキャンプのパーミットは取得していたので、パーミットに関する証明書を印刷して持って行くだけでOKです。
とりあえず小屋に入って、ウロウロしているとスタッフが声かけてくれました。

小屋泊まりは家族連れやグループのハイカーが中心のようです。
クライマーはほとんどキャンプ場のようです。去年は小屋泊まりの予定でしたが、今年は予約が取れず、仕方なくキャンプを選択したのですが、各岩峰へのアプローチや環境を考えるとAppebeeで大正解でした。

だんだん晴れてきて、岩峰が見えだしました。

背後の岩壁の上にキャンプ場があります

小屋からキャンプ場までのトレイル。人が結構います。

Snowpatch spireが姿を現した

Pikaも姿を現した!

空は晴れてきて、岩峰が見えてくるとテンション上がりました。Pikaもここかしこに現れて、小屋からキャンプ場まで楽しい道のりでした。

Applebee Domeキャンプ場。

キャンプ場は思っていたよりもずっと広くて、テントをどこに貼るか迷うほどでした。
トイレ(紙あり)や水場もバッチリ完備。
天気予報も毎日、小屋から人が来て最新情報を届けてくれます。

食料ストッカーもあるのですが、数が少なくてどこも満杯でした。
食料はザックに入れて物干し竿みたいなところに吊るしておきます。
着いてすぐ、荷物整理している隙に、リスにシリアルの袋を齧られて食べられてしまいました。コロンビアジリスではなく、キンイロジリスでした。ほっぺたを満タンに膨らませてもまだ食べようとしていました。

リスはたくさんいて、食料だけでなく、スリングとかロープも嚙っちゃうみたいなので、道具は全部リス返しのついたラックにかけます。コロンビアと、キンイロとシマリスの3種類見かけました。どれも食料狙ってきます。リスは賢いのか、着いてすぐのパーティーを集中的に狙っているようでした。ちなみにPikaは悪さしません。

リスを追い払っているところ、近くにいたお兄さんがリスを指して「Our enemy」と言っておりました。

夕飯はミネストローネ


登山編へ続く・・・



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