梅雨入り頃の信越トレイル 前編 

3泊4日で信越トレイルの旧バージョン=2022年現在のセクション1〜7に行ってきました。
あこがれの縦走路、といいたいところですが、実は出発のひと月前くらいまで詳細を知りませんでした。

友人が6月頭に信越トレイルに行く、と言ってきたので、逆走してばったり会ったら面白いとおもって調べたのです。Sは斑尾から苗場までEast Bound(セクション1→10)、私は森ノ宮駅から斑尾までWest Bound(セクション7→1)です。

こっそり何も言わずに行ってビックリさせたかったけど、いろいろ考えた末、計画をオープンにしました。途中でお楽しみ袋を交換しようと提案。

準備したのは、500g未満、1500kcal程度のお菓子と温熱シート。

お楽しみ袋の中身

and3ってカップはあんみつです。自分ではなかなか持っていかなそうなやつです。他は、普通にお菓子詰め合わせ。

あんこ!


■一日目 6/4(土)セクション7〜6

私は6月4日土曜日に出発しました。友人Sは二日前に斑尾高原から出発しています。
越後湯沢まで、特急や新幹線をつかわずに各停電車で行きました。上毛線はICカード非対応なのであせったけど、車内で精算できました。
越後湯沢からはバスで森宮野原駅へ。なんと電車でいくより安くて早い。11:40くらいに到着。

森宮野原駅前は黒猫の看板やら絵がたくさんありました。後で調べたら、地元の美大生が書いたんだそう。藁細工の猫つぐらから発想したものだそうです。

黒猫があちこちにいます

※信越トレイルは駅舎の中を通って線路沿いに行くのが正式なルートだと後で気づきました。このときは知らずデイリーヤマザキへ行く駅前の商店街をあるいてしまいました。
森宮野原駅から天水山までがセクション7です。

健森田神社

健森田神社から信越トレイルに合流。
遠く妙高方面の山々がよく見えました。



昼からスタートで、農道のぼり坂は暑かった。

農道


ちょうど田植え作業中でした。

田植え中

農道脇にピンクの花たくさん咲いていてきれいでした。

田植えの時期に咲く、タニウツギ

農道を小1時間のぼって、山に入ります。

トレイル入り口

地元ナンバーの車が1台止めてありました。


緑のトンネルは気持ちいいけど、毛虫とトカゲが多かった。マムシもいた。


トレイル沿いにはイワカガミがたくさん!岩はないのに…

カッコウ、ツツドリ、ホトトギスよくないてました。途中、エナガの群れに囲まれました。エナガの白いふわふわした頭が可愛かった。


標高900越えると雪もところどころにありました。

ブナ林が美しい。

天水山の手前で、信越トレイルのタグを帽子につけたオジサンに会いました。しょっちゅう来ているみたいで、いろいろ教えてくれました。ギフチョウに会えて嬉しそうでした。野々海湿原付近はミズバショウがまだみれるとのこと。たのしみ。

天水山の山頂

天水山から、セクション6です。昔の信越トレイルの終点です。


イワウチワも咲いていました。

ブナ林と残雪のコントラスト


深坂峠を降りると、例のミズバショウが現れました。これを見るために、わざわざ車で来てた人たちもいました。写真だと遠すぎてなんだか分かりません。近くにおりず、とりあえずテント場へ向かいました。



道路わきには狐くん。かなり、人馴れしていました。


野々海湿原経てテントサイトへ。16時半到着。
バイクや車でミズバショウ見に来た人がいて、けっこう賑やかだったけど、泊まりはわたしだけでした。まだ水道は止まってるし、トイレも使えないからキャンプのひとは流石にまだ来ないのでしょう。

野々海湿原


水は駅のトイレで汲んできたものでまにあわせました。テント設営後に、散歩。
鳥がたくさん鳴いていてよいです。

野々海湖



テント場は一段たかいとこにありました。

バーベキュー施設もあった



寝るときは「ラクダ」です。



■二日目 6/5(日)セクション6〜3

3時に出発。
テントはないけど、車が1台止まっていました。通りすがりちらっとみたら、運転席に人がすわってて、ビックリしました。向こうもヘッデン照らされてビックリしてました。


まずは、昨日近くまで行かなかった水芭蕉をみにいきました。暗闇の中、ライトに照らされて浮かび上がる水芭蕉たち。

ライトは、今回新しく買ったやつです。軽くて明るくてよい!260lmは2時間、110lmなら6時間、50gで1500円。コスパすごい!!

深坂峠から信越トレイルにもどりました。
この日の天気予報は曇りでしたが、夜明け前、赤い水平線(地平線か、雲平線?)が現れました。


雲海と高層雲の間に日の出の光がさして赤い線になったようです。
展望のいい場所をさがしてみたものの、見つかりませんでした。諦めて先へすすみました。

綺麗な朝焼けです。


野々海峠は雪で埋まってました。


西マド湿原にもまだ雪がタップリ。

越後側がよく見えました

天気は思ったより悪くなさそうです。アカショウビンがポロロロロンとないていました。今年はじめて聞きました。この声がすると梅雨入りです。

埋没した看板

たくさん峠があって、名前が覚えられない。人の苗字みたいなよくある名前が多い。後ほどでてきた、看板の説明だと、越後側の集落の名前がそのまま峠の名前になったらしい。

ギョリンソウもニョキニョキ出ていました

伏野峠に行くまでに、予定より時間がかかってしまっていました。
水芭蕉と朝焼けの撮影があったり、雪と倒木処理で地味に時間かかったり。倒木は、ホフク前進かリンボーダンスか毎回迷います。

幻の池

幻の池はなんで幻なんだろう?
幻の池ですでに8時。そろそろSが向こうからやってきてもいい頃合いです。そう思うと鳥の声を熊鈴と聞き間違えたりしました。

池を過ぎて宇津ノ俣峠に向かう途中でSが元気に登場!!
早速お楽しみ袋交換しました。水場情報も交換しました。
野々海までは水場がないこと、野々海の水道は使えないこと、野々海テントサイト付近には水を汲みやすい沢が近くになかったことを伝えました。それで、宇津ノ俣峠をちょっと降りたところまで一緒に水汲みにいきました。
名残惜しいですが、私はまだまだ先が長いので、お互いの健闘(?)を祈って別れました。
私は予定より3時間も遅れていました。

トレイル沿いにはイワカガミが植えられたかのように咲き乱れています。空はすっかりピーカンです。天気予報の嘘つき!

伏野峠でセクション5に突入。牧峠は車が入れるので、山菜採りと思しき人たちがいました。

関田峠からセクション4。車がたくさん泊まってました。


池にはカエルの卵が…とおもったら、クロサンショウウオの卵だそうです。鶏の卵大のがたくさんありました。

茶屋池近くのいい感じのブナ林で小休憩し、黒倉、鍋倉山へとのぼりました。ここはハイキングで人気らしく、たくさん人に会いました。登山者カウンターも、天水山の登山口とは桁が違いました。

雪解けの道で、泥で滑っておしりをしたたかに打ちました。痛かった。

信州側の景色


鍋倉から先は、信州側の眺めがよかったです。


暑くて、桂池近くにある太郎清水のことばかり考えていました。
Sによると、ジャブジャブでてるらしいから、全身水浴びしたい。

トン平スキー場でセクション3になります。

スキー場リフトへ向かう道

綿毛がたくさんありました

信州側の景色

ここトン平らから先、沢を3つ越えるアップダウンにはこたえました。標高も一気に500m近く降りたので蒸し暑い。そんな中、花に蝶に癒されました。カタクリの花は見事でした。

アオダモにアサギマダラ


カタクリの群生


行動12時間を越えたあたりから、「登りでは足を止めるな!」というマイルールに従っていました。上り坂の途中では絶対に休まない!!最後までちゃんと守りましたよ。

3本目の沢を越えて、最後の上りがおわり、林道にでました。看板をみたら、桂池まで0.7kmとあります。思わず「700mもあるのかよ!」と口に出してしまった。普段なら、たったの700mと思うところです!


中古池(なかふるいけ。ちゅうこいけではない)の縁をあるいて桂池に向かいます。落ちたらどうなっちゃうかなぁと想像して、気を引き締めていきました。

18時に桂池に到着。予定の15時より、3時間おくれ。
Sと分かれたあとは、せっせと歩いて、予定通りの時間で行けましたが、遅れた3時間はそのままでした。ひさびさに足の裏がくすぐったくなりました。足は汗でふやけてました。

桂池

テント設営して早速、太郎清水に行きました。…が、ジャブジャブしてなかった。
18時半で、雲もでてきてもう暑くないので、濡れタオルで身体ふくにとどめました。ジャブジャブしたかった…

疲れているのに食欲はあまりなく、翌日は予定より3時間遅く出発することに決めて早々に寝ました。


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