久々の海外遠征 カナダ 1ヶ月 その5 Bow Balleyあれこれと化石の街

 その4の続きです


HooDooの奇岩


■22日目 8/3(木)キャンモアに戻ってきました

山火事のせいで、ドタバタしてしまったAssiniboineも終わって、しばらくグッタリするかな、と思いましたが、2人とも意外と元気でした。



チェックアウト時間ギリギリまでゆったりしました。
お世話になりました、Invermere Hostel!


Invermereの隣町にあるSmokeHouseでお肉を食べました。



SmokeHouseのすぐ近くにアイス屋さんがあったので、アイスも食べました。



今日は、移動だけなので、途中休み休み運転することにしました。
まず、ViewPointで休憩。昨日、火事の煙が凄かったところです。今日はマシな感じでした。



続いて、Kootney川沿いの、偉人の碑があるところ。川に降りられます。



ここら一帯は痛々しい山火事の跡です。
もしかしたら5年前通行止めになった時の火事の跡かもしれません。




次は、分水嶺。Continental Divideです。
立派な看板がありました。



アルバータ州とブリティッシュコロンビア州の境でもあります。
それで、2州の旗とカナダの旗がありました。


Assiniboineも分水嶺上にあります。
ここを境に、片方は太平洋へ、もう片方は大西洋へ水が流れるのだと思うと感慨深いです。
トレイルがありましたが、Great Divideトレイル(GDT)ではありませんでした。
GDTは、ここで初めて知りました。後で調べたら、Sunshine VillegeからAssiniboineLogeまでのトレイルや、JOYに行くときに通ったトレイルはGDTの一部だったようです。


その次は、バンフ近くのRandle山がよく見えるViewPointで休憩して(ここにもコロンビアジリスがいました)、

キャンモアのスーパーSafewayで買い物して、一番最初に泊まったStoneyキャンプ場へと行きました。キャンモアの街は人で溢れていて、スーパーのレジも長蛇の列で参ってしまいました。8月になって、観光客がふえたのでしょうか。
あと、この日にBowValleyのトポと、カナディアンロッキーのスクランブルの本を買いました。

Stoneyに無事着くと、なぜか予約していたサイトにバイクのおじさんがテントを先に張っていました。バイクでニューヨークからきたそうです。この後西海岸に出て、また大陸横断して帰るらしい。見た感じ、それなりに高齢の方です。よくやるなあと感心しました。

多分、昨日夜遅くに予約したので、管理者の人が空いていると思って当日予約なしできたライダーのおじさんを案内しちゃったんだと思われます。
確認したら隣の隣のサイトがずっと予約内容だったので、キャンプ場の管理者に話して、場所を変えてもらいました。変更後のサイトの方が立地が良かったです。


ヤムヌスカがよく見えます。

広いサイトです。




■23日目 8/4(金)Barrie Lake リスは コークがお好き?

昨日買ったトポを見て良さげなBarrier Lakeのクラッグに来ました。
2台車が泊まっていましたが、岩場では誰にも会いませんでした。


最初、5.7だと思って取り付いたルートが5.9だったり、短い5.10aとりついたら辛くてびっくりしましたが、Sが登った11台はグレード適性だったようです。
私は、10aまででお腹いっぱいでした。
この岩場には、FatManシリーズのルートがありました。開拓者の一人にFatなManがいて、ルート名にFatManを入れてます。Fatでも12くらいは登れちゃうんだぜ!という感じです。日本にも同様のシリーズがありますね!


この岩場にもリスがいました。ゴールデンマントルです。
コーラの空き缶を置いていたら、倒してペロペロして行ったそうです。私が登っている最中の出来事だったそうです。リスってコーラ飲むんですね。見たかったなあ!



まだAssiniboineの余韻があって、早めに切り上げました。



この後、Barrier Lake(湖の方)へ行って水浴びする人たちを眺めて、
ビジターセンターへ行って、掲示物(ロードやエリアのクローズ情報など)見て、MAPを手に入れてWiFi環境で写真をアップしたりなんだりしました(Stoneyキャンプ場はWiFiがないのです)

Barrier Lakeはキャンプ場から30分くらいでした。


■24日目 8/5(土)GrassiLakeは 人気スポット

Barrier Lakeの次は、日本にいる時から気になっていたGrassiLakeに行きました。
なぜ気になっていたかというと、MountainProjectの説明では、ドガバのドッかぶりでめちゃくちゃ楽しいと紹介されていて、やたらと★がついたルートが多かったからです。

キャンモアの街からも近いです。
キャンモア在住のAによると、上の駐車場はすぐにいっぱいになっちゃうので、早めに行った方がいい、とのことでした。

いっぱいだったら下から歩けばいいよねーと行って、そんなに急がずに行きましたが、
ギリギリ混む前についたらしく、運よく駐車できました(その後、ジャンジャン車が来ました)。


湖ごしに湖畔の駐車場が見えます。
この湖はGrassi LakeではなくWhitemansPondというらしいです

Ha Ling Peak


トレイルは、ダムのところから降りるように続いています。
ちょっと降りるとすぐ、岩場でした。

びっくりしました。

まず、立派な木の階段と、柵があること。
そして、どの壁かわかるように看板があること。
さらに、ビレイしやすいように取り付きに舞台みたいな板が設置されていたこと!




ここまで整備されると、自然の岩を登るというより、クライミングパークです。

さらにさらに、ここは人気観光スポットで、人がジャンジャンやってくることにびっくりしました。トイレに困ってしまいます!(こんなに整備されているのに、トイレは駐車場まで行かないとないです)






簡単なやつ2本登った後、MeatHookという大人気の11があるエリアに行きました。
このエリアは、他の湖とは色が違うGrassiLakeのすぐそばにあって、観光客が群れをなしていました。



観光客のがワイワイするすぐ近くで、CrazySteepな10cに手をつけたらひどい目に会いました。回収が大変でした。

キャンモアの近くまで来たので、またスーパーで買い物をして帰りました。
Invermereで食べたかった丸焼きチキンを買いました。
キャンモアのスーパーのものは、小さくて高めでしたが、焦げ目が香ばしくてまた違った美味しさでした。


あと、ずっと気になっていたNanaimoBarも買いました。
ココナッツがふんだんに入っていました。




この日、戻ったら私たちのテントの周りがキャンプ村みたいにギッシリとキャンピングカーや大型テントがいてびっくりしました。夏の週末はどこも混むのでしょう。


■25日目 8/6(日)Yamunusuka

昨日のCrazySteepな10cのせいで、上半身が筋肉痛でした。
この日はクライミングではなく、スクランブリングすることにしました。キャンプ場や道路からずっと見ていたヤムヌスカに行きます。

日曜日は駐車場が混みそうなので、朝イチ7時到着で行きました。OverNightの駐車がNGなので7時からしか停められないことになっています。
クライマーが1人だけ、先に来ていました(後から、一緒に登る人たちが来て、ギア準備していました)

ハイキングも、クライミングも、スクランブリングも大人気のスポットのようですが、
朝イチだからか静かにスタートできました。



気持ちの良いアスペンツリーの林で始まりました。
*ずっと白樺だと思っていたのですが、アスペンツリーでした 8/22修正




スクランブリング、ってことになっていますが、あまりにも遭難者が多いので、マーカーつけたり、いろいろ整備したらしいです。埼玉の二子山の西岳みたいな感じでしょうか。


麓の森は、花が咲き乱れて賑やかでした。春先に咲く紫色のクロッカスが有名なんだそうですが、夏も紫色の花が多いようです。



しばらく行くと、クライマー道と別れました。
北米では、ハイキング、スクランブリング、クライミング、マウンテニアリング、と登山の性質で分類されています。「登山」とひとくくりにして、上級とか初級とかで分類するよりわかりやすいと思います。


ちょっと登っただけで、ViewPointに出ました。
ハイキングが人気なのもうなずけます。


横からみたYamnusukaです。なんか思ってた姿と違う!


ここでも雷鳥に会いました。5羽くらいの集団でした。


そしてデカイキノコ。Assiniboineへ行く途中の森にも、たくさんありました。



やがてRaven 's Endまでやってきました。
ハイキング道はここでおしまいです。ここから先はスクランブルとなります。



いよいよスクランブルです。


本に買いてあった通り、青いマーカーがあります。
立派な反射板です。


チムニー状を越えたら、ほとんど歩きでした。
二子山の西岳を想像してきたので拍子抜けでした。



道はいくつもあるようですが、青いマーカーに従って、一番簡単な道を行きました。


青いマーカーは過保護なくらいたくさんあります。今までどれだけの人が遭難したんでしょうね・・・
さらに途中に「体力はあるか?本当に大丈夫か?ダメなら戻れ!」という趣旨の看板がありました。「山頂まで行ったら西側に降りるのが一番安全です」という記述もありました。どれだけの人が遭難したんでしょうね・・・


Pikaがたくさんいました。
ゴールデンマントルもたくさんいました。

そして、ハイライトの鎖場です。


クライマーにとっては、全然難しくないですが、
RavensEndまでの道と同じ感覚でハイカーが入ってきたら危ないでしょうね。


山頂は西よりにありました。


頂上に支点がありました。クライミングの何かのルートが頂上で終わるようです。


頂上から壁を覗き込んだところです。



頂上に向かっている私です。

頂上には謎の羽虫の大群がいて、不快だったので、少しだけ頂上を外れたところで休憩しました。本当に、頂上にだけ群がっていました。

西に向かってザレを降りました。
ここが一番悪かったです。


西のコルにきました。



トレラン風の2人組が追い抜いて行きました。トレランの人、今回のカナダ滞在で初めて会いました。絞られた体つきでした。よくトレーニングして、節制しているに違いありません。

ガイドブックだと、最後は壁の基部をトラバースしてScreeを降りると書いてありましたが、コルの看板で、
 ScreeDescent(Not Recommended)
 WestColDescent(Recommended)
とご丁寧に書いてあったので推奨された方に行きました。Screeを通らずに済みました。このいい道は地形図にも載っていませんでしたが、新しく整備された道なのでしょうか。



降りてハイキングの登り道と合流すると、下からどんどんハイカーがやってきました。
小さい子や高齢者もいました。犬も多かったです。やっぱりすごく人気なんだなあと思いました。駐車場もいっぱいでした。

どこかで、コーヒーでも飲みながらゆっくりしたいなあと思い、この後、近くの湖のあるレクレーションエリアに行ってみたのですが、2箇所とも駐車場が満杯で、諦めてキャンプ場に戻りました。
Yamnuskaからキャンプ場は車でたったの10分でした。


■26日目 8/7(月)Heart Creek 激しい雷雨



月曜になりましたが、Stoneyキャンプ場はまだたくさんの人たちで賑わっていました。
みんな夏のバケーションなのかしら・・・と思っていましたが、後でこの日は祝日で、3連休だったことがわかりました。だからGrassiもYamnusukaもその周辺も激混みだったのです。

この日、CoogerCreekに行こうとしていたのですが、
翌日一緒にクライミングする予定のAとメッセージやりとりする中で、CoogerCreekのエリアがCloseしてると知って無駄足せずにすみました。

それで、HeartCreekに行くことにしました。6年前にもちょっとだけ行ったことのある岩場です。Creek沿いで涼しくていいかな、と思ったのです。


10bまでのを3本ほど登って、早めに切り上げました。
筋肉痛はなくなっていましたが、疲れが溜まってきたようです。

キャンプ場に戻るとキャンプ村は消失していました。
ヤムヌスカを眺めながらのんびりしていると、雲行きが怪しい感じになってきました。
天気予報をチェックしたら、雷警報が出ています。


最初、テントにいましたが、雷鳴がすごくて、雹や竜巻の恐れがあるらしいので、車に避難しました。車に移動した途端、ものすごい土砂降りです、そして稲光がすごかったです。近くの何箇所かに確実に落ちたと思います。




ヤムヌスカの一部が雪みたいに白くなっているのが見えました。昨日行った時、雪なんてなかったはずなので、変だなあと思っていました。

翌日、Aを迎えに行った時、キャンモアは雹がたくさん降って積もったのだと聞いて、Yamnusukaもそうだったのかもしれない、と思いました。
キャンモアの家の屋根には氷の粒が雪のようにまだ残っていました。


■27日目 8/8(火)再びGrassiLake

帰国間際の天気予報が絶望的な感じなので、この日、Aと一緒にクライミングしたらカルガリーへ移動してしまうことにしました。
BowValleyのトポで、RestDayのおすすめに紹介されていたDrumhellerの博物館に行くことにしたのです。

朝、AをピックアップしてGrassiLakeに行きました。
ここなら、かぶっているので土砂降りでも登れるそうです。

キャンモアや周辺は霧で包まれていました。


登り始める頃には日差しが出てきました。


簡単なのをいくつか登って、


MeatHookにとりつきました。
こないだはCrazyな10cのせいで登れなかったのです。


びっくりするぐらい、ガバです。
気持ちよく登れました。


SとAもガバガバのどっかぶりを楽しみました。
MeatHookを3つつなげたようなルートだそうです。
壁が大きいです。


この日は、3連休が終わったせいか、観光客は控えめでした。



確かに、この湖の色は珍しい色で、観光客ウケするのはわかります。


コーラの缶をザックに入れていたら、岩に置いた時に缶に穴が開いて大変なことになりました。日本の缶より薄いみたいです。ザックは、美しい湖で清めました。


暑くなってきたので、日陰のエリアに移動しました。


ここで、ゴールデンマントルに、ポテチの袋をかじられてしまいました!


中に入られる前に阻止できました。


だんだん、雨がパラついてきて、土砂降りになりました。
ハングした岩のしたに避難しましたが、まあまあいい時間になったので終了しました。
Aを送った後、カルガリーへ移動したのですが、ハイウェイの途中で、ものすごい豪雨になって、運転に支障が出るほどでした。



土砂降り運転で疲れましたが、無事ホテルにつきました。もうテント生活はおしまいです。
バスタブ付きだったので、テントを洗いました。
昨日の雷で、テントがすごく汚れてしまっていたのです。
風呂も久しぶりに入ってさっぱりしました。


■28日目 8/9(水)DrumHellerの街へ


ホテルの朝食、ワッフルを自分で焼ける機械があって、焼き立て美味しかったです。
ホテルはガラガラでした。

テレビで、天気予報をやっていました。
昨日は何やら巨大な前線が大陸を横断したらしく、各地で激しい雨が降ったようです。今日もまた午後から荒れる模様。

出発時はまあまあいい天気でした。ちょっと勿体ない気もしますが、たまにはこういう旅もいいかなと思いました。どこまでも続く小麦畑を走りました。100kmくらい同じような風景。


Drumhellerの街は、突如、小麦畑か牧場の大地の割れ目に現れました。
坂を降ったら、キャニオンになっていて、町がありました。
プチ・グランドキャニオンみたいな、と聞いていましたが、そこまでじゃないと思います。



化石の発掘で有名なところで、街中が恐竜推しです。
まずはRoyal Tyrrell Museumに行きました。




見応えのある展示でした。
日本人の恐竜博士で有名な人も、在籍してたらしいです。名前のローマ字が間違ってるところありましたよ!MakotoがMokotoになってました。


発掘作業の工房が見れます。


子供が多いです。子供は恐竜大好きですね。
一通り観終わって、外に出たら駐車場大混雑でした。



ダウンタウンに移動して、公園の「World's Largest Dinosaur 世界一大きい恐竜」を見学。中にも入れます。



水戸の森林公園の恐竜も同じくらい大きくなかったかな?と思いましたが、調べたらやっぱりこっちの方が大きいみたいです。水戸の森林公園もオススメです。子供の頃よく行きました。



看板のデザインも恐竜。



民家のお庭にも恐竜。


歩道にも恐竜。


あちこち恐竜だらけです。
ピザ食べた後、HooDooに移動しました。街から15分くらいです。
博物館にあった案内板の写真を見て行きたくなったのですが・・・


こんなのがたくさん続いているのかと思いきや・・・


これだけでした。駐車場沿いに、遊歩道があって、3、4本こういうのがあります。
あとは、小さいエノキ状があるくらいでした。
アイスの屋台は3つもありました。
ちょっと車で寄って、立ち寄る感じのところでした。

それで、アイス食べて、ホテルに戻ることにしたのですが、
ここから30分くらいのところにある、Horseshoe Canyonに立ち寄ったら、こちらの方が私は気に入りました。

奇岩はないですけど、なかなかの眺めです。トレイルもあります。





また、延々続く小麦畑を縫って、運転しました。


帰りは通り雨にぶつかりましたが、昨日ほど激しくはありませんでした。
ホテルの隣にあるスーパーと酒屋であれこれ買い込んで、最後の晩餐にしました。





■29日目 8/10(木)帰国


この日もまたワッフルを食べて、チェックアウトしました。
ガソリンスタンドで、カードが使えないエラーがあってヤキモキしましたがレンタカーのガソリンも満タンになって、無事空港まで行きました。



帰りはバンクーバーで乗り換えです。
国際線のカウンターに行ったら、国内線の方に行ってくれと言われて大移動しました。空港の端と端だったのです。

検査場が混雑していましたが、早めに行ったおかげで余裕でした。
あっという間にバンクーバーに着きました。
荷物は成田までそのまま持っていってくれるそうなので、国際線のゲートへ向かいました。
途中、パスポートチェックするゲートがありましたが、特に出国の何かがあるわけでもなく、あっけなく、成田行きのゲートに行けました。


途中、ミッキーマウスの展示がありました。


ミニーや、ドナルドや、プルートも。誰のコレクションなんでしょうか。

最後に、もう一度プーティンが食べたくて、フードコートで買ったのですが、Goldenのレストランとは全く別物でした。まずくはないですが、日本の煮物に近い味でした。私が食べたかったのはこれじゃない!と思いました。


サーモンは美味しかったです。でも、空港の食事は高いです!


最後、出発 30分前くらいに電話がかかってきて、メールも来て、アナウンスもされて、びっくりしました。
荷物の手続きが必要だったらしく、チケットと預け荷物のタグをチェックされました。よくわからないけれど、タグと搭乗券見せたら、こう一度チケットが発券されてすぐ終わりました。


バンクーバーからは、JALとのコードシェア便だったので、もう日本に帰った感がありました。
WestJetよりも、機内食やスナックのサービスがよかったです(WestJetも悪くないですよ)



最後はただの観光客でしたが、1ヶ月あるとまた違った楽しみ方ができると思いました。
今回は、何よりAssiniboineに登れたのが本当に良かったです。
そして、また今度こそBeckey=Chouinardを登りたいです。


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